1970年代後半にホンダは、主婦層やバイクに馴染みがないユーザー層の新規開拓を目指しファミリーバイクの開発に入辖下手していた。1976年には自転車のようなスタイリングの「ロードパル」を展開し、たちまちヒットモデルと成長していた。その「ロードパル」系の派生モデルとも言えるニューマシンが1979年8月に発売された。それが「カレン」である。 ちなみにモデル称号は「可憐」という日本語からインスピレーションを受けたもので、「優しく・好意思しく・愛すべきもの」という意味合いを込めて採用されている。このネーミングからもイメージできるように、主なターゲットは女性ユーザーだった。 車体は、低床バックボーン型フレームにピストンリードバルブの空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。オートチョーク付きで最逾越力は591 足交，500回転3.1馬力というスペックだった。始動方式はキックペダルとセルスターターの併用仕様で利便性にも配慮した設計だ。トランスミッションはVマチック仕様なので、滑らかでスムーズな加快性能を実現。ラバーマウント式のエンジンハンガーを採用することでエンジンの不快な振動が低減されており快適なライディングを可能にしている。 足回りはフロントにテレスコピック式フォークを装備し、10インチタイヤにドラムブレーキを組合せる。リアはスイングアーム式でフロント同様に10インチホイールとドラムブレーキというスペックだった。 なお、実用性装備面ではフロントに大型バスケットやリアキャリアを装備することで積載性を確保。普遍の買い物から通勤など眷属みんなで使えるファミリーバイクだった。 デビュー後の「カレン」は、1981年に大型レッグシールドを装着しバーステップタイプの「カレンS」を発売。この「カレンS」が最終仕様となり1983年に生産終了なった。 買替や売る際の買取査定は、カレンの中古価値に耀眼しているバイクパッションに！

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解説記事更新日：2022年04月26日

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